現在、保津川流域でご健在の元筏士は、たった3名。
貴重な伝統技術とともに、筏の記憶も今まさに途絶えようとしています。
かつて保津川を下っていた筏の復元は、
保津川流域の歴史、そして千年の都平安京の造営に遡ることに通じます。
活動を通じて、貴重な歴史遺産を多くの方々に実見・実感していただくことで、
「筏がつなぐ歴史の記憶」をよみがえらせたいと考えています。
プロジェクト保津川では、京都府および亀岡市文化資料館、流域の各団体・事業者のみなさんとともに、
保津川の筏流しの60年ぶりの復活を通じて
流域の文化の再発見や環境保全をめざした取り組みを進めています。
2007年から始まったこのプロジェクトでは、本来の12連の筏を復元し、
上流の南丹市から京都・嵐山までの筏流しの完全な復活をめざすとともに、
流域に伝わる筏文化の聞き取り調査やさまざまな技術の記録や伝承、
材木の地産地消にむけた取り組みを進めています。
筏を操っていた船頭さんは、亀岡の山々から間伐材を切り出し、
それらを、筏材として利用してきました。
筏材は直径20cm~40cm、長さ4m程度の杉・ヒノキを利用しています。
これらの筏材を使って、木の風合いを生かした、店舗や個人宅の内装、
家具や雑貨、アート作品の制作等、幅広い用途でご利用して頂けます。
過去の利活用事例をこちらでご覧いただけます。
私たちは、筏復活プロジェクトが開催する各種イベントや、筏材利活用についてご興味にある皆さまからの、
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